最近ニュースでも取り上げられるようになったマダニですが、実際見たことがある人って少なくないですか?私の周りでマダニの被害に遭った人はいません。
だから心配ないね!ってことじゃないんです(笑)
遭ったことがないからこそ予防・対処法をしっかり知っておくべきだと思います。
マダニとは
節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科に属する総称の事、、、、
なんのこっちゃですよね(笑)
節足動物門
鋏角亜門
クモ綱
ダニ目
マダニ亜目
マダニ科
マダニを順番に分類していくと、このようにながーくなってしまいます。わかりやすく言うと8本脚で触角が無い、口にキバがある吸血性の小さい虫の事です。
マダニの特徴
大きさ
畳みやカーペット、ふとんなどにいるダニとは違い目にはっきり見えるほどの大きさで吸血後の大きさは1cmを越えるほどになります。
寄生する方法
二酸化炭素、体温、体臭、揺れに反応して草、木などから動物に移り吸血する。ジャンプするような脚力は無く、接触した瞬間に移るといった感じ。吸血した体は大きく膨れてパンパンになります。
吸血方法
吸血は蚊のように「刺す」ではなく「噛む」ことで行います。この吸血方法に特徴があり、挟みようなキバで皮膚を裂いてギザギザの歯を刺し入れて血液を吸います、このとき唾液に含まれる成分で固着させ簡単に離れなくします。この吸血行為は1週間以上も続くそうです。
活動期間
は春から秋が基本、冬に活動しているマダニもいることはいるが稀。
なぜマダニが危険なの?
今の段階だと吸血するだけで、そこまで危険な事がないような気がしますが、危険生物と言われている理由があるのです。
マダニは吸血の際に病原体を広めさせる媒介者となる
マダニが媒介して感染してしまう病気がこちら
日本紅斑熱
かゆみのない発疹や発熱があり放っておくと高熱の症状が出て危険。
Q熱
皮膚に違和感を感じたり、風邪のような症状が出る、治療が遅れると死に至るケースもある。
ライム病
目玉のような紅班が出て風邪に似た症状が出る、病原体が体に拡散すると神経症状、心疾患、関節炎などの症状が出て慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎に発展する。
回帰熱
ライム病と似た症状だが発熱と無熱が繰り返される症状が出る。
ダニ媒介性脳炎
脳炎による神経症状が出る。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
最近ニュースになった感染症で2013年に初めて国内で死亡例が報告される、1週間から2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、下痢の症状が出て、重症化すると出血の症状が見られる。現在西日本で96人が感染して30人が死亡している。
何も知らずにマダニが噛んでいる状態から引き抜こうとするとマダニを掴む場所によってはマダニの体液が人体に入ってしまい感染のリスクが高くなる。無理に引き剥がした場合マダニの頭部が残って、最悪体内に取り残してしまう場合もある。
もしマダニに噛まれた場合の対処法
マダニに噛まれているのがわかったら無理に引き剥がさないで病院へ直行しましょう!
アルコールや火に弱いという話もありますが、自分で引き剥がしたとしても結局は病院に行く事になるので無理に剥がして悪化する事のないように噛まれたまま病院へ行く事が望ましい。病院へ行った際には誤診を避けるためにも遊んだ場所をしっかり先生に伝えましょう。
因みに病院へ行った場合の処置は噛まれている場所を切開して取り除かれるのが一般的だそうです。
マダニに噛まれない為の予防策
一番は草木が生い茂った場所には近づかない!が最も効果的な予防策ですがアウトドア好きな人には無理な話です(笑)
①できるだけ肌が露出している衣服は着ない
長袖長ズボンはもちろんの事、首回りも注意が必要です、草や木々の接触が予想される場合は前もって対策をした服装を用意しましょう!
②動物が通る場所に近づかない
マダニは動物に寄生することが多いため頻繁に動物が通る場所にいる事が多いです、動物の抜け道などには近づかないようにしましょう!
③防虫スプレーをこまめに使用する
防虫スプレーの効果時間は決まっています、遊ぶ前に使用しても汗などで流れてしまい効果が薄まってしまうケースがあります。防虫スプレーを購入する際はマダニに効果がある物を選びましょう!
④車や家に入る前に全身をチェック
遊んで車に戻る時や歩いて遊びに行って家に帰ってきた時は入る前にマダニや他の虫が付いていないか全身をチェックしましょう。衣服だけでなく使ったザックやタオルなどもしっかり確認してください。
以上マダニについて簡単ではありますが紹介しました、しっかり知識を付けておくことで重症化してしまうリスクを減らせると思います。
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